無人小屋の意味 登山用語

無人小屋

無人小屋とは、緊急避難用と宿泊用と二種類あり、いずれも管理人不在の無人小屋である。緊急避難用の小屋は天候の急変や噴火などの場合に備えて設立されたもので、水場はトイレはない。

宿泊用の小屋は、トイレや水場が用意されており、小屋内で自炊できるペースもある。登山者自身でシュラフ(寝袋)や食糧を持参することは必要である。無人小屋であっても、夏の期間だけ管理人が滞在して期間限定で有料になる場合もある。また、もともと避難小屋だったが、正式に有料小屋に変更した小屋もある。あるいは有人小屋ではあるが、シーズンが終了し小屋じまいして管理人は下山するが、管理人の行為で鍵を掛けずに小屋を開放しているところもある。

シーズン初めに管理人は再び登山して小屋じたくを始めるが、この時、トイレ周りが大変なことになっているときく。管理人不在をいいことに、ゴミや余った食糧をそのまま置いて行ったりする登山者も多く、管理人が定期的に点検していないような小屋ではひどい状態になっていることもある。これは登山者自身のマナーの問題ではあるが、管理者が厚意で無料で開放しているわけであるから、公共設備と同じ感覚で、ゴミは持ち帰る、トイレの使用料は置いていくなどの配慮が必要である。