室堂の意味 登山用語

室堂(むろどう)

室堂とは、山岳信仰や神奈備がある神体山に建立された、修験者が宿泊したり祈祷を行ったりする堂のことで、のちに立山に信仰登山する信者らの登山拠点となった。立山にはこの室堂が残っており14世紀には最初の室堂が建立され、現存する建物は18世紀に加賀藩の援助で建てられ、歴史的建造物として保存・一般公開されている。

登山者が宿泊する立山室堂は隣接地に建っている。現在は室堂というと、室堂ターミナル(標高2,450m)のことをさす。地下がターミナルとなっており、立山への観光客あるいは登山者はマイカーでの乗り入れ禁止となっているため、公共路線を使ってターミナルまで利用することになる。室堂〜大観峰間は立山トンネルトロリーバス(3.7km、所要時間10分)が通っている。(トロリーバスは見た目はバスだが、トラムのように上にケーブルが伸びている。)

なお、立山周辺は立山黒部アルペンルートと呼ばれ、国立公園保護のためマイカーは交通規制で通れない。長野県側から来た場合は扇沢駅で駐車し、富山県側から来た場合は立山駅で駐車して、それぞれ公共交通機関を利用して、目的地で乗降する。