メリノウールの意味 登山用語

メリノウール

メリノウールとは、メリノ種の羊の毛からとれるもので、羊毛の中で最高級とされている。他種の羊毛に比べ、毛が細く、長さも均一に揃っており、とても軟らかい手触りである。毛が弾力性をもち、絡みやすいため、糸に加工しやすい。色が白く、柔らかくてしなやかな肌触り、光沢があるので、絹にたとえられる事もある。

メリノウールの中でも、さらに毛が細いものは、エクトラファインメリノと呼ばれ、高級衣類製品に使われる。メリノウールは「保温性」「温度調節」「吸湿性」「抗菌作用」という特徴を持つことから、タウンユースの衣類ではなく、アウトドアウェアにも使われている。

「保温性」とは、羊毛は縮れていて絡み合うので、目が締まっている分、保温性が高くなる。「温度調節」とは、羊毛は自然に温度調節する機能があり、夏は涼しく冬は暖かさを維持する。「吸湿性」とは、羊毛は撥水性を持ち、湿気も吸収し繊維の中に閉じ込めるので、湿り気を感じない。「抗菌作用」とは、天然の抗菌作用を持っており、汗をかいても臭くならない。といった特性ともつ。