山酔いの意味 登山用語

山酔い

山酔いとは、高山に行くと気圧が低く酸素が低いので頭痛や吐き気などの高山病の症状が出る。二日酔いに似ていることから山酔いともいわれる。山酔いを発症する標高は人によって異なるが、標高2000mを超えると発症する可能性が高くなる。

山酔いの初期の症状としては、頭痛、倦怠感、吐き気、食欲不振、目まい、耳鳴りなどが表われる。山酔いが重症化すると、高地脳浮腫、高地肺水腫を発症し、命が危なくなる。山酔い対策として、初期の症状を感じたら、1時間ほど、その場所にとどまり、体を慣らしていき、何事も感じなければそのまま標高を上げていき、更にひどくなるようであれば、ただちに下山する。

軽度の症状時に甘くみて我慢する人が多いが、決して軽視しないことである。高血圧、呼吸不全、循環器系など持病がある人は事前に医師に相談するなど、注意が必要である。予防法としては、オーバーペースで登って一気に高度を上げない、こまめに水分補給をする、エネルギーに転換されやすい糖質を積極的に摂取する、などが挙げられる。