稜線の意味 登山用語

稜線(りょうせん)

稜線とは、峰から峰につながる線のことや、山頂と山頂をつなぐ線のこと。尾根と意味は同じである。富士山のような孤立峰では稜線は山頂〜麓になるが、明確な稜線というものが存在しない。

これに対してほとんどの山は複数で並んでいて、○○山脈または○○連峰とも言われることが多く一番標高が高い山が主峰と見なされる。この複数の山々の山頂を結んでいるのが稜線であり、この稜線伝いに次の山へ歩いて行くことを縦走という。この場合は明確な稜線がある。稜線の形によって、馬の背、牛の背、キレットなどと呼び名が変わる。稜線は森林限界を超えていなければ、樹木林帯の中を通る場合もあり、森林限界を超えていて樹木が無い場合は岩場、などの上を通る場合もある。

高山の場合は、稜線が見渡せる。稜線は分水嶺にもなっており、稜線を挟んで一方は○○川水系の源流、反対側は○○水系の源流といった感じになる。また明確に分かりやすいことから、都道府県の県境に設定されていることも多い。