稜線漫歩の意味 登山用語

稜線漫歩(りょうせんまんぽ)

稜線漫歩とは、景色を楽しみながら稜線をのんびりと歩くこと。漫歩は「あてもなくぶらぶら歩くこと、そぞろ歩き」が本来の意味ではあるが、楽しみながら歩くという意味も含まれている。

稜線歩きはある程度の標高がある高山が多くなり、森林限界を超えているので背が高い樹木は生えていないが過酷な環境に耐えられる高山植物が植生している。見晴らしが良い場所ではお天気の良い日は周りの山々を見渡すことができる。高山植物を目当てに稜線歩きをするのであれば、6〜7月が見頃なので、その時期を狙うと良い。寒さが厳しく残雪が多い年は開花時期は遅くなり、暖冬で雪が少ない年は開花が早くなる傾向がある。

目的の山に山小屋がある場合は、山小屋のスタッフに確認するのもいい。高山植物保護のため立ち入り禁止になっている個所が多いので、立ち入らないようにし、ましてや摘むという行為はもってのほかである。貴重な植生は保護するようにしたい。冬山は雪化粧した銀世界が眺められ、夏山とはまた違った様子を楽しむことができる。冬山特有の危険性があるので、万全に装備したうえで楽しみたい。