林冠の意味 登山用語

林冠(りんかん)

林冠とは、森林で、個々の樹木の頂上付近を「樹冠」といい、この樹冠が連なって、森林帯の屋根のようになっているものを林冠という。森林は高木や亜高木、低木などさまざまな種類の樹木が植生しており、中でも高木層の樹木が一番上に伸び、枝葉を広げる。この枝葉が、同じく高木である隣の枝葉と重なり、林冠を形成している。

森林帯においては、高木同士で枝葉が重なるため、上部分にしか日光があたらないことから、すべての木々の枝葉は日光があたる部分に集中して伸びる傾向がある。広葉樹林帯では上部は傘をかぶったような形になり、常緑樹林帯では上部が傘型のようにもりあがっている。

熱帯雨林帯では一部の高木がtっ酒つしている場合もあり、サバンナの樹木は明確な林冠が見られないというように、樹木の種類や気候条件によって林冠の形は異なる。日本の森林は四季があり、冬は寒さが厳しい事から、一部の高木が突出しているということは見られず、高木の高さは揃っている。