累積標高差の意味 登山用語

累積標高差(るいせきひょうこうさ)

累積標高差とは、累積は積み重ねるという意味であり、累積標高差は、ある地点間の高度差のこと。標高は、日本の場合、東京湾平均海面をゼロメートルとして山頂までの2地点間を「垂直方向」に計測して算出されている。

よく標高○メートルの山を登頂したという言い方がされるが、実際の登山道でアップダウンは一切無視しているので、標高差と実際歩いた距離は一致していないのが実情である。カシミール3D地図(※)でみると分かりやすいが、麓から山頂まで一直線にきれいに線を引けることはなく、アップダウンのジグザグ線を描きながら山頂に向かっており、山頂から麓もまたその逆になる。

計算方法としては、すべての登りの総和(+)、すべての下りの総和(−)になる。たとえば、標高1000mの山へ登山するのに、途中アップダウンがあり、300m登って100m下り、250m登って50mくだり、400m登って100mくだり、100m登って山頂に到着した場合、登りのみを計算するので300m+250m+400m+100m=1050mということで、合計1050m登っていることになるのである。1500mの低山を登ったにも関わらず疲れたなと感じた場合、累計標高差ではかなり歩いたことになる。