ルンゼの意味 登山用語

ルンゼ

ルンゼ(ドイツ語:Runse)とは、岩壁の縦にえぐれている溝のことを指し、氷雪や風雨によって浸食されてできる。水流はないが、落石が多いので注意を要する場所である。

積雪期には雪崩が発生しやすい場所である。山岳でこういう地形があるとルンゼと言われる。ルンゼは険しい岩溝の地形だが、積雪期は雪に覆われているので、山スキーを楽しむ人もいる。登山をする人はスキーもする人が多く、ルンゼの上部まで登山靴にアイゼンを装着して板を担いで登っていき、そこに着いたらスキー靴、スキー板を履いて下降するのである。スキー場のゲレンデと違って圧雪されていないので天然の積雪を楽しめるようである。

ルンゼは急な岩場で難所が多いので、滑落防止のため鎖や梯子が掛けられている登山道が多い。傾斜が急なので、雨天時には濡れて足場が滑りやすくなる。ルンゼというと谷川岳ルンゼ(複数)、八ヶ岳大同心ルンゼ、奥穂高岳直登ルンゼなどが挙げられ、クライミングの難所でもある。