レイヤードの意味 登山用語

レイヤード

レイヤード(英語:layered)とは、重ね着を意味する。Layeredの本来の意味は層状である。レイヤーシステムは重ね着の組み合わせを意味する。

登山においては、登るというハードな動きゆえに汗で衣類が濡れやすく、また山の天気の急変により濡れると低体温症を発症し、命に関わる状態になる。他のアウトドアスポーツにはない特性があるため、ウェアをいかにして乾いた状態に保つか、研究が重ねられてきている。結果として現在、最適とされているウェアリングはスリーレイヤーと呼ばれ、「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の三層を基本とする。

「ベースレイヤー」はアンダーウェアとも呼ばれ、直接肌に触れる部分であり、汗をかいてもウェアがすぐに乾く速乾性のある素材が使われる。「ミドルレイヤー」は体からでる蒸気を外に逃がし、かつ保温性のあるウェアが最適で、フリースなどがある。「アウターレイヤー」は蒸気は外に逃がしつつ水滴は中に入れない素材(防水透湿性)あるいは耐風素材が選ばれる。GORE-TEXやeVENT素材などがある。