ローツェの意味 登山用語

ローツェ

ローツェ(Lhotse)とは、ヒマラヤ8000m峰のひとつで、標高が8516mと4番目に高い山であり、ネパールと中国に位置する。ローツェはチベット語で「南峰」を意味しておりエベレストの南側に位置しており、北の鞍部を経てエベレストにつながっている。ローツェ頂上とエベレスト頂上の距離は約3kmとされる。

1956年にエルンスト・ライス(Ernst Reiss)とフリッツ・ルフジンガー(Fritz Luchsinger)らによるスイスの登山隊によって初登頂されている。なお、ローツェの南壁は標高差が3,300mもある世界屈指の大岩壁であり、登攀が極めて難しく、ラインホルト・メスナーなどの名だたるアルピニストたちが挑戦し失敗している。メスナーについでヒマラヤ14座登頂を成し遂げたイェジ・ククチカ(Jerzy Kukuczka)は、この南壁登攀中、転落死している。このローツェ南壁を、2006年、日本山岳会東海支部の登山隊が、冬季としては史上初の南壁登攀を達成している。