ワイドクラックの意味 登山用語

ワイドクラック

ワイドクラック(英語:wide crack)とは、ジャミングが難しいほど幅が広いが、全身で入るには狭いクラックのことをいう。フィスト・サイズのクラックより、大きいサイズのクラックの総称であり、フィスト(英語:fist)とは握りこぶし大の多きさのことである。

体が半身だけ入るものはオフウィドス、体がぴったりはまるものをスクイズチムニー、体が余裕で入るものをチムニーという。クラックの幅が大きいので、通常のカム類ではなく、特大のキャメロットやチューブチョックなどが必要になる。まずクラックは、小さい順から挙げていくと、「ヘアライン」髪の毛1本の大きさのクラック。「リス」ピトンが打てる程度のクラック。「フィンガークラック」指が入る程度のクラック。「シンクラック」指が全部入る程度のクラック。「シンハンドクラック」指全部入るが、手のひらは入らないクラック。「ハンドクラック」手のひらが入るクラック。「フィストクラック」握りこぶし程度のクラック。「オフウィドス」こぶし以上半分までのクラック。「スクイーズ」体がぴったり入るクラック。「チムニー」体が楽に入るクラック。「コーナー」体の数倍の広さのクラック、となる。このフィストクラック〜チムニーまでを総称してワイドクラックと呼んでいる。