RCCUの意味 登山用語

RCCU

RCCUとは、第二次ロッククライミングクラブのことであり、1958年1月末日に設立された山岳会である。藤木久三が中心となって立ちあげ、戦前に解散したRCCを復興させようとする運動が関東のトップクライマーの間で起こり、奥山章・吉野満彦らが中心になって設立したものである。

このとき奥山に懇願され、藤木は固く辞退していたが熱意に負けて、最高顧問として就任したという。RCCUには、当時の日本最高のクライマーが集まっており、海外遠征ではアルプスの三大北壁やドリュー北壁などの難壁の登攀に成功し、1973年には日本山岳会を中心とするエベレスト遠征隊に、RCCUからも大規模なメンバーを送っている。

そのほか、日本国内の岩場を開拓し、RCCUグレードを作成している。なお、奥山は1972年エベレスト遠征の隊長に選ばれていたが、エベレスト遠征を目前にして体をがんに侵されていることが分かり、自ら命を断っている。当時の先鋭的なアルピニズム論者の一人でもあった。