ウォーターノットの意味 登山用語

ウォーターノット

ウォーターノット(英語:water knot)とは、「テープ結び(Tape bend)」「リングベンド(Ring bend)」「ふじ結び」とも呼ばれる。ロープではなく、平らなテープを結ぶときに使われる。

結び方は、一本目のテープを止め結び(オーバーノットハンド)し、次に2本目のテープを1本目のテープになぞるようにして通し、2本のテープの両端を引っ張ってきつく縛る。テープスリングを作る時にこの方法が使われる。結び目部分が岩角に引っかかると解けてしまうため、両端とも最低5cm以上はとっておき、その両端はビニールテープを巻くなどして末端処理をしておく。ロープと異なり、厚みが薄い分、幅があるので、適用される結び方が限られてしまうが、結束力はある。

なお、メーカーによって違いはあるが、テープスリングは幅が20mmなのに対して、ダイニーマと呼ばれるテープは幅が7mm〜12mmと細い。共に強度は22kNで、カラビナにセットして比較してみると、テープスリングはカラビナのゲート部分に負荷がかかりやすくなるのに対して、ダイニーマは何らかの結び目を作っても余裕がある。

また細いのでかさばらない、本数を持って行ける、などのメリットもあるが、融点が低いのでセルフビレイには向かないという欠点もある。