休憩時間は職場から離れ何をしてもいいの?

休憩時間は職場から離れ何をしてもいいの?

休憩時間の与え方について、労働基準法では「一斉に与えること」と共に「休憩時間利用は、労働者の自由に任せること」という二大原則を定めています。

この原則に従って言えば「何でもやっていい」ということにはなります。

とはいっても、休憩時間はあくまでも勤務時間の一部であって、拘束時間には含まれます。ですから、休憩時間の使い方がはなはだしく業務に差し支える場合は、会社は休憩時間の使い方に注意をする場合もありますし、あまり非常識すぎる行動、マナーに外れた行動は同僚諸氏からも嫌がられることになります。

例えば会社の備品の私的利用は、原則禁止です。よくあるのが「昼休みに会社のパソコンでネットゲームをする」とか「会社のパソコンでダウンロードをする」といったもの。業務に関係ないサイトをうろついて余計なウィルスでもくっつけてきたら大変です。こういうことがしたいときは、自分のスマホかパソコンを持参しましょう。また、ノリ、紙類、ハサミなどを使うのも、厳しく言えば禁止です。また、昼休みに買い出しをして、会社の冷蔵庫を使わせてもらうなども、アットホームな会社でも嫌がられるかもしれません。

これほど大問題ではありませんが、「制服のまま外出」も禁止している会社もあります。昼食に入る程度なら構わなくても、スーパーや、デパートをウロウロするのは困る、という場合もあります。会社の制服は看板と同じ役割もあります。食品加工工場の場合は衛生管理上の厳しい規定もあります。「たかが制服」と思わず、どうしても必要な場合は、私服に着替えてでかけ、勤務開始までに制服に着替えて着席するくらいのつもりでいる方が無難でしょう。

最も心配されるのは、休憩時間中の事故です。休憩時間の外出中に事故に遭ってけがをしたとしても、労災の対象にはなりません。しかし、上司は怪我について管理責任を問われる可能性はあり得ます。大事に至らなくても、休憩時間内に戻って来られなければ、それだけで業務に支障が出ることも考えられるでしょう。

休憩時間といっても、あくまで、その後にも勤務時間が続くもの。外出の際は行先を告げ、かならず業務再開前には戻ってきて、仕事の準備が出来ているようにするのがマナーでしょう。